曲げわっぱを買う前に。自分に合った選び方、教えます。

最近SNSでも話題になった影響で、大学生からご年配の方まで幅広い世代に広がりを見せる曲げわっぱ。

ブームの広がりとともに、さまざまな種類・価格帯のものが出回るようになりました。

だからこそ、はじめて買おうとすると「どれがいいんだろう...」と迷ってしまうことも。

今回は、曲げわっぱデビューを考えている方に向けて、「ここさえ押さえておけば大丈夫!」という選び方の基本をご紹介します。

選び方① 塗装

曲げわっぱには、大きく分けて「ウレタン塗装」と「無塗装(白木)」の2種類があります。

気軽に使いはじめるなら、ウレタン塗装がおすすめです。

プラスチックのお弁当箱と同じ感覚で使えて、唐揚げなどの揚げ物や、親子丼のような汁気のあるおかずも気にせず詰められます。

シミや黒ずみの心配も少ないのが嬉しいポイント。

お手入れも、中性洗剤とスポンジで洗うだけでOK。曲げわっぱだからといって、特別なお手入れは必要ありません。

曲げわっぱだけど、気負わず毎日使える。それがウレタン塗装の良さです。

選び方② サイズ

次に悩みやすいのが、サイズ感。曲げわっぱはある程度の深さがあるので、見た目の印象よりも意外と入ります。

以下は、サイズ毎に入るご飯の量の目安です。迷ったときの参考にしてみてください。

480ml前後 少食の方や、軽めのお昼が好きな女性におすすめ。ご飯150g(お茶碗軽く1杯)+おかず数品がちょうど収まります。

500〜600ml しっかり食べたい女性に。ご飯200g(お茶碗1杯)とおかず数品を詰めても余裕があり、丼物にも対応できます。

700ml以上 ご飯200〜300g(大盛り)が余裕で入ります。食べ盛りのお子さんや、がっつり食べたい方にぴったり。

ちなみに、ウレタン塗装の曲げわっぱであれば汁漏れの心配もありません。丼物のお弁当にも安心して使えますよ。

選び方③ 形

曲げわっぱと聞いてイメージする形は、意外と人それぞれ。基本的には「楕円形」「丸形」「長方形※」の3種類があります。

※長方形は木を曲げない構造のため、厳密には曲げわっぱとは異なります

楕円形は、使い勝手のよさが抜群。何を詰めても自然と美味しそうな仕上がりになります。毎日のお弁当にも、丼物にも、ピクニックにも。はじめての方には、まずこちらがおすすめです。

丸形は、ビジュアルのかわいらしさが魅力。特に丼物との相性が抜群です。

長方形は、仕切りやすく詰めやすい実用的な形。食べ終わった後もコンパクトに収納できます。

ちょっと面白い話をひとつ。

職人さんに「どの形が一番難しいですか?」と聞いたところ、意外にも「楕円形」という答えが返ってきました。

丸形は曲げるときに木全体に均一な圧力がかかるのに対し、楕円形は両端に圧力が集中しやすく、割れやすいのだとか。

(製品として完成してしまえば丈夫なのでご安心を。あくまで"作る工程"の話です)

選び方④ 産地

曲げわっぱは日本各地、そして中国をはじめとした海外でも作られています。

気をつけたいのは、「国産」の表記です。実情として、海外で製造されたものを国内で一部加工し、「国産」として販売しているケースもあるようです。

せっかく買うなら、信頼できるものを選びたいですよね。

そんなときは、「大館曲げわっぱ」という表記を目安にするのがおすすめです。大館曲げわっぱ協同組合が認めた商標で、国内の職人さんの手によってつくられていることが保証されています。

毎日使いたくなる「曲げわっぱ」を選ぼう

見た目の美しさだけでなく、歴史や職人さんの技術が詰まった曲げわっぱ。秋田の大館に限らず、全国各地の曲げわっぱにそれぞれ独自の文化や技法があります。

「これがいい」と思えるお弁当箱を探す過程も、なかなか楽しいものです。

普段の生活に自然と溶け込みながら、実は日本の歴史と職人の手仕事が宿っている曲げわっぱ。長く、毎日使える逸品をぜひ見つけてみてください。